毎度、IBA-T です。
今回は、リハーサルの重要性についてまとめました。
ラッパー・DJ の皆さんは、さまざまなクラブやバーで活躍されていると思います。
自己表現の場として、足を運んでくださったお客さんの感情を揺さぶるため、日々練習をされていることでしょう。
しかし、個人的な経験則ですが、練習だけでは80点でとどまってしまう可能性があります。
では、どうすれば100点になるのか?
それはリハーサルです。
では、少しお時間を頂きます。
そもそもリハーサルとは?
リハーサルとは、本番と同じ環境で行う、いわば予行演習のようなものです。
普段ラッパーが練習される場所は、スタジオやサイファーなら公園になると思います。
DJ ならスタジオや自宅になることでしょう。
しかし、リハーサルで重要なのは「本番と同じ環境で」行うということです。
練習はあくまで練習、本番の場所ではないので、さまざまな勝手が異なります。
マイクの通り具合やステージの広さ、PA・照明など。
私たちは人間である以上、必ずミスが発生します。
いくら会場の機材がすばらしいとはいえ、それらを操るのは私たち人間です。
そもそも、機材すら人の手で作られているので、どのようなトラブルが発生するかはわかりません。
このような、未知のトラブルを未然に防ぐために、リハーサルを行うのです。
よくあるトラブル
では、実際に会場ではどのようなトラブルがあるのでしょうか。
こちらでは、IBA-T の経験則によるトラブルをご紹介します。
音が鳴らない
ライブの際、DJ は「音源」と呼ばれる音楽データを持参します。
かつてはレコードでしたが、現在ではCD やUSB、場合によってはパソコンを用いて曲を流します。
その曲データにはさまざまな形式があり、たとえば「MP3(MPEG-1 Audio Layer-3)」や「WAV(Waveform Audio Format)」が挙げられます。
一般的に、WAV のほうがMP3 よりも音質が良いとされていることから、ほとんどのラッパーはWAV 音源を用意しています。
しかし、なかには「MP4」 や「BAND」形式のデータを持ち込む人がいます。
MP4 は動画や音声などをまとめたデータであり、BAND はiPhone などに採用されている「GarageBand」ファイル形式です。
前者はそもそも音源データではないので再生できず、BAND は対応していない機材が多いです。
音が鳴らなければライブができません。
アカペラでも大丈夫と思われるかもしれませんが、お客さんが飽きる可能性が高いうえに、そもそも想定していたライブではないので、完成度が低いです。
このようなトラブルに早々に気付き、CD を焼きに行くなど対策をすることができるため、リハーサルには参加しておきましょう。
USB に対応していない
通常、IBA-T はUSB にデータを入れてライブやDJ に臨んでいます。
USB はCD よりもコンパクトで、何度も入れたり消したりできるため、多くのラッパーやDJ が重宝しているアイテムです。
しかし、クラブやバーのなかにはUSB に対応していないDJ 機材を用意しているところがあります。
当日出番ギリギリに参加してUSB が使えなかったとなると、各方面に迷惑をかけるうえにイベント中めっちゃ気まずいです。
なので、行き慣れている会場ではない限りUSB とCD 両方持参することをおすすめします。
荷物は増えますが、9割9分ライブができます。
アルコールが入る
クラブは社交の場であり、アイスブレイク(本番に入る前に緊張をほぐすためのコミュニケーション)や楽しむために、しばしばアルコールを摂取します。
アルコールは心身の緊張をほぐしてくれますが、摂取しすぎるとろれつや頭が回らなくなります。
ラップという音楽はほかのジャンルと比較すると、言葉数が多いジャンルです。
一回でも噛んでしまったり歌詞が飛んでしまったりするとリカバリーに時間を要するほか、ライブに慣れていない場合「あ、コイツ失敗した」と思われてしまいます。
ギャラの有無にかかわらず、歌詞が飛ぶのは100% ラッパーの責任です。
ましてや飲酒によって歌詞が飛んでしまうのは自分のコントロールができていない証拠のため、恥ずかしいです…
なので、会場の雰囲気やアルコールに飲まれず、出番が終わるまで嗜む程度にとどめておきましょう。
歌詞が飛ぶ
意外なことに、何回練習しても会場で歌ってみると、歌詞を飛ばしそうになることがあります。
特に初めての現場やリリースライブのときは、神様がいたずらしたかのように歌詞が飛んでいきます。
これは練習の数で解決できますが、やはりリハーサルのときに練習しておくことをおすすめします。
声が通らない
また、会場によっては自分の声が通らないことがあります。
声質や体調などによるかもしれませんが、機材の都合上これ以上声を出せないことがあります。
現場にはPA さん(Public Address:スピーカーを通して会場内に音楽を届けるシステムを操作する人)がいます。
何度も足を運んでいる場合は経験則から「○○さんはこれくらいに調整しよう」と、気を利かせてくれます。
しかし、はじめての現場の場合、ラッパーの声が分からないから不要な緊張を与える要因になります。
そうでなくても、体調や音源の大きさなどによって変化するので、やはりリハーサルに足を運んで歌ってみた方が良いです。
一見個人プレーのように感じるライブですが、実はさまざまな人が連携して成り立っているチームプレーでもあります。
DJ がいない
これはラッパー全員に言える事なんですが、ライブの際にはバックDJ を用意します。
バックDJ はただ再生ボタンを押すだけではなく、エフェクト・効果音を入れたり、音源の大きさを調節したりと、実は結構忙しいんです。
そのため、本来ラッパーとバックDJ はチームプレーでライブに臨みますが、なかには当日、しかも直前にバックDJ を依頼してくる人がいます。
先述の通り、「再生ボタンを押すだけ」と考えているのかもしれませんが、それなら自分で押しましょう。
また、当日急にセトリ(セットリスト 歌う曲順)や、音を抜くタイミングを言われても、対応できないことがほとんどです(私のスキル不足かもしれませんが…)。
挙句の果てに、ミスをすべてバックDJ に押し付けてくるラッパーもいます。
…〇されますよ…
バックDJ のなかにはこの後も出番を控えている人がいることから、安易に依頼するとエライ目に合うことがあります。
そのため、バックDJ は遅くとも前日に見つけておき、できればリハーサルで打ち合わせをしておきましょう。
最高のライブをするための準備
これらを踏まえて、下記を準備しておき、リハーサルに臨んでおけばほとんどミスが発生することなく本番を迎えることができます。
- バックDJ
- 練習
- CD・USB→念のため、CDプレイヤーなどで再生しておくと◎
出番が終わったあとの心構え
無事ライブが終わったみたいですね、お疲れ様です。
でも、パーティはまだ続いていますよね?
そう、自分の出番が終わってもイベントは続いているので、まだ帰ってはいけません。
どうしても外せない休養だったり、事前に主催者に伝えていたりするのであればその限りではありませんが、できるだけ最後まで残るようにしましょう。
お客さんは数千円払ってイベントに遊びに来ています。
今後ファンとなってくれる可能性があるので、積極的に話しかけることをおすすめします。
あと、せっかく遊びに来たのにもったいないです。
個人的には、ライブ終わりのお酒は何よりもうまいと思うので、思う存分酔いしれられることがありがたいです。
最後に
今回は、リハーサルの重要性についてご説明しました。
いかがでしょうか、リハーサルの重要性が分かりましたか?
…とまあ、こんな感じで偉そうに書きましたが、すべて経験談です。
私は皆さんほどスキルがないので、ライブ前後の完成度を上げるしか選択肢がありません。
あと、ビジネス的にも「準備で8割成果が決まる」と言われているので、HIP HOP に携わらせていただいたことで、ビジネスと音楽がリンクしていることがよくわかりました。
最後に、これだけは言えます。
悪いことは言わん、リハは行っときなさい、と。


